愛犬の歩き方がときどきおかしい、後ろ足を浮かせて歩く、急にキャンと鳴いて立ち止まる——そんな仕草が気になったことはありませんか。小型犬の飼い主さんに比較的多い悩みのひとつが「パテラ(膝蓋骨脱臼)」です。
毎日の食事は愛犬の体を作る基本。今回は、パテラが気になる愛犬のために選びたいドッグフードと、日々のケアについて、できるだけ分かりやすくまとめてみました。
パテラ(膝蓋骨脱臼)ってどんな病気?
パテラは正式名称を「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」といい、後ろ足の膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまう状態のことです。
トイプードル・チワワ・ポメラニアン・マルチーズ・ヨークシャーテリアといった小型犬に多く見られ、先天的な骨格の特徴によって起こるケースが大半とされています。中には成長過程や加齢、肥満、ケガなどがきっかけで進行することもあります。
パテラの気づきやすいサイン
- スキップのような歩き方をする
- 突然キャンと鳴いて片足を上げる
- 後ろ足を伸ばすような仕草を見せる
- 段差を嫌がる、ジャンプを避ける
- 散歩中に座り込むことが増えた
このような様子が続く場合は、自己判断せずかかりつけの動物病院で相談するのが安心です。グレード(1〜4の重症度)によって対応が変わるため、早めの受診が愛犬の負担を減らします。
なぜフード選びがパテラケアに大切なのか
フードを変えるだけでパテラが治るわけではありません。ただ、毎日口にするものが体重・筋肉量・関節の状態に影響することは間違いありません。
特に意識したいポイントは2つ。
- 体重を増やしすぎない ── 体重が増えるほど膝への負担も増えます。小型犬は数百グラムの増減でも影響が大きいです。
- 関節をサポートする栄養素を補う ── 軟骨や関節液の材料になる成分を、日々の食事から取り入れる発想です。
「太らせない」「関節成分を補う」この2軸でフードを選ぶと、おのずと候補が絞られてきます。
パテラケアで注目したい栄養素
緑イ貝(グリーンマッスル)
ニュージーランド産の貝で、グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3脂肪酸を天然由来でバランスよく含むことで知られています。関節ケア向けフードに採用されることが増えてきました。
グルコサミン・コンドロイチン
軟骨の成分として古くから注目される栄養素。サプリメントでもおなじみですが、フードに最初から配合されていれば毎日無理なく取り入れられます。
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)
サーモンやマグロなど青魚に多く含まれる脂肪酸。体内のコンディションを整える働きが期待されています。
良質な動物性タンパク質
筋肉は関節を支える「天然のサポーター」。脚まわりの筋肉量を保つためにも、消化吸収のよいタンパク源が欠かせません。
パテラが気になる愛犬におすすめのドッグフード
ここからは、上記の視点を踏まえて選びやすいフードをいくつかご紹介します。最終的には愛犬の体質や好みに合わせて選ぶのが一番ですが、迷ったときの候補にしてみてください。
ミシュワン小型犬用 — 緑イ貝&小粒設計で小型犬にやさしい
小型犬の体格や悩みに向き合って作られたフードです。緑イ貝を配合しているので関節ケア成分を毎日の食事から取り入れやすく、低脂肪な馬肉もブレンドされていてカロリーコントロールしやすいのが嬉しいポイント。
粒は小型犬の口に合う小粒設計で、噛む力が弱い子やシニア期に入った子でも食べやすい仕様です。チワワやトイプードル、ポメラニアン、ヨーキーといった小型犬と暮らす方にまず検討してほしい一袋。
モグワンドッグフード — 全犬種対応でバランス重視
動物性タンパク質を50%以上配合した、チキン&サーモンレシピが定番。サーモン由来のオメガ3脂肪酸も摂れるため、関節と被毛のコンディションをまとめて意識したい方に向いています。
全犬種・全年齢対応なので、多頭飼いのご家庭でも使いやすいのがメリット。
カナガンドッグフード — グレインフリーで素材にこだわる
香料・着色料不使用、グレインフリーが特徴。チキンをメイン素材にしつつ、海藻なども取り入れています。素材重視で選びたい方や、穀物を避けたい方に。
比較表でひと目チェック
| 商品名 | 対象犬種 | 粒サイズ | 関節ケアにうれしい特徴 |
|---|---|---|---|
| ミシュワン小型犬用 | 小型犬向け | 小粒 | 緑イ貝・馬肉・低脂肪設計 |
| モグワン | 全犬種対応 | 中粒 | チキン&サーモンでオメガ3も摂取 |
| カナガン | 全犬種・全年齢 | 中粒 | グレインフリー・チキン中心の高タンパク |
中〜大型犬で関節への負担が気になる場合は、グレインフリーで動物性タンパク質をしっかり摂れるネルソンズドッグフードのような大型犬向けフードも選択肢になります。
フード選びで気をつけたい3つのポイント
- 粒の大きさ ── 小型犬には小粒。噛む力やシニア期も考慮しましょう。
- カロリーと給与量 ── パッケージの目安量を守り、定期的に体重チェックを。
- 切り替えはゆっくり ── 新しいフードに切り替えるときは1週間ほどかけて、徐々に混ぜ合わせを。
食事以外でできるパテラケア
- フローリングには滑り止めマットを敷く
- ソファや段差からのジャンプを控えさせる
- 適度な散歩で後ろ足の筋肉量を維持する
- 体重を**理想体重±10%**に収めるよう意識する
- 爪と足裏の毛はこまめに整える
これらは医療行為ではなく、あくまで日常生活のひと工夫。気になる症状が続くときは、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。
まとめ
パテラは小型犬と長く暮らすうえで、避けて通れないテーマのひとつ。毎日のフードを「太らせない」「関節成分を補う」の2軸で選び、滑らない床・体重管理・適度な運動と組み合わせることで、愛犬の脚にやさしい暮らしに近づけます。
今日からできる小さな見直しが、明日の愛犬の歩き方を変えるかもしれません。無理のない範囲で、一緒に始めてみませんか。
