大型犬のフード選びは小型犬とまったく違う
ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、バーニーズ・マウンテン・ドッグ……。大型犬と暮らしていると、フード選びで悩む場面が多いですよね。
「小型犬用のフードを量だけ増やせばいいの?」と思われがちですが、実はそれだけでは不十分です。大型犬には大型犬ならではの体の特徴があり、フード選びのポイントも変わってきます。
この記事では、大型犬のフード選びで押さえておきたいポイントと、実際に使いやすいフードをまとめました。愛犬の体格や年齢に合わせて、参考にしてみてください。
大型犬のドッグフード選びで重視したい5つのポイント
1. 高タンパク質で筋肉量を維持できるか
大型犬は体が大きい分、筋肉量も多くなります。筋肉を健康に保つには、良質な動物性タンパク質がしっかり含まれたフードを選ぶことが大切です。
目安としては、主原料にチキンやサーモンなどの肉・魚が使われていて、タンパク質の含有率が25%以上あるものが望ましいでしょう。原材料表示の最初に穀物が来ているフードは、タンパク質の質が低い可能性があるので注意してください。
2. 関節への配慮があるか
大型犬は体重が重い分、関節にかかる負担が大きくなります。特にシニア期に入ると股関節や膝の不調が出やすくなるため、若いうちからケアしておきたいところです。
グルコサミンやコンドロイチン、MSMといった関節サポート成分が配合されているフードを選ぶと、日常的なケアになります。サプリメントで補う方法もありますが、毎日のフードに含まれていれば手間がかかりません。
3. 消化に配慮された設計か
意外に思われるかもしれませんが、大型犬は消化器系がデリケートな子が少なくありません。体の大きさに対して消化管の比率が小型犬より小さく、消化効率が低い傾向があるんです。
そのため、消化しやすい原材料を使っているか、穀物の使用量が適切かどうかもチェックポイントになります。お腹が弱い子の場合は、グレインフリー(穀物不使用)のフードを試してみるのも一つの方法です。
4. 粒の大きさが合っているか
大型犬は口が大きいため、小粒のフードだと丸飲みしてしまいがちです。丸飲みは消化不良や早食いの原因になるので、ある程度の大きさがある粒を選びましょう。
直径10mm以上の中粒〜大粒タイプが目安です。しっかり噛んで食べることで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎの防止にもつながります。
5. コスパも現実的に大事
大型犬は1日の給餌量が300g〜500g以上になることも珍しくありません。月に換算すると9kg〜15kgほどのフードが必要になるため、どうしてもコストが気になりますよね。
高品質なフードを選びたい気持ちと、家計の現実のバランスは大切です。大容量パックがあるフードを選んだり、定期購入で割引を活用したりする工夫で、無理なく続けられる範囲を見つけましょう。
大型犬の給餌量の目安
体重別のおおよその給餌量をまとめました。フードによって推奨量は異なるので、パッケージの記載を優先してください。
| 体重 | 1日の給餌量(成犬) | 月間消費量の目安 |
|---|---|---|
| 25kg | 280〜350g | 約8.4〜10.5kg |
| 30kg | 320〜400g | 約9.6〜12.0kg |
| 35kg | 360〜450g | 約10.8〜13.5kg |
| 40kg | 400〜500g | 約12.0〜15.0kg |
| 45kg以上 | 450〜550g | 約13.5〜16.5kg |
上記はあくまで目安です。運動量が多い子は多めに、シニアで運動量が減った子は少なめに調整してください。体型のチェック方法としては、肋骨にうっすら触れられる程度が理想的な体型です。
大型犬におすすめのドッグフード3選
ここからは、先ほどの選び方のポイントを踏まえて、大型犬に使いやすいフードを3つ紹介します。
ネルソンズドッグフード ── 大型犬のために作られた大容量フード
もともと中〜大型犬向けに開発されたフードで、大型犬オーナーに特に人気があるのがネルソンズドッグフードです。
チキンが50%以上使われており、タンパク質をしっかり摂れる設計。グレインフリーなので、穀物が合わない子にも向いています。5kgの大容量パックがあるのも、大型犬オーナーにとっては嬉しいポイントですね。
粒もやや大きめに作られているため、大型犬が噛んで食べやすいサイズ感になっています。
モグワンドッグフード ── チキン&サーモンで食いつき重視
「フードの好き嫌いが多い」「途中で飽きてしまう」という悩みを持つ飼い主さんに試してほしいのが、モグワンドッグフードです。
チキン&サーモンとマグロ&白身魚の2種類が用意されているので、愛犬の好みに合わせて選べます。動物性タンパク質が50%以上と高配合で、大型犬の筋肉維持にも適した栄養バランスです。
全犬種対応のフードですが、タンパク質の含有率が高く、大型犬の日々のエネルギー補給にも十分な内容です。
カナガンドッグフード ── 全年齢対応でライフステージの変化に強い
パピー期からシニア期まで切り替え不要で使えるのがカナガンドッグフードの特長です。
大型犬は成長期と成犬期でフードを切り替えるタイミングが難しいこともありますが、カナガンなら全年齢対応なのでスムーズに移行できます。グレインフリーで香料・着色料も不使用と、原材料にこだわりたい飼い主さんにも安心のフードです。
3つのフードを比較
| 項目 | ネルソンズ | モグワン | カナガン |
|---|---|---|---|
| 主原料 | チキン50%以上 | チキン&サーモンまたはマグロ&白身魚 | チキン |
| グレインフリー | ○ | ○ | ○ |
| 対応犬種 | 中〜大型犬 | 全犬種 | 全犬種・全年齢 |
| 大容量パック | 5kg | - | - |
| 香料・着色料 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
| 動物性タンパク質 | 50%以上 | 50%以上 | 高配合 |
大型犬のコスパを重視するならネルソンズの5kgパック、食いつきで悩んでいるならモグワンの2種類から選べる点、ライフステージをまたいで使いたいならカナガンがそれぞれ向いています。
大型犬のフードで気をつけたいこと
早食い防止は意識して
大型犬はとにかく食べるのが速い子が多いです。早食いは胃捻転のリスクにもつながるため、早食い防止用の食器を使ったり、1回の食事を2〜3回に分けたりする工夫が有効です。
フードの切り替えは1〜2週間かけて
新しいフードに変える際は、いきなり全量を切り替えず、今のフードに少しずつ混ぜていきましょう。大型犬は消化器がデリケートな子もいるので、急な変更でお腹を壊すことがあります。最初は新しいフードを25%混ぜるところから始め、1〜2週間かけてゆっくり移行するのがおすすめです。
食事台の高さにも配慮を
体の大きな大型犬が地面に置いた食器から食べると、首や関節に負担がかかります。食事台を使って、愛犬の胸の高さあたりに食器を設置してあげると、楽な姿勢で食べられます。
FAQ
Q. 大型犬に小型犬用のドッグフードを与えても大丈夫ですか?
栄養素的に即座に問題が出るわけではありませんが、小型犬用はカロリー密度や粒の大きさが異なるため、長期的には大型犬向けのフードを選ぶ方が適切です。大型犬は1粒あたりの大きさがある方がしっかり噛めて消化にも良いです。
Q. 大型犬のドッグフード代は月にどのくらいかかりますか?
体重やフードの種類によりますが、プレミアムフードの場合は月1万5千円〜3万円程度が目安です。大容量パックや定期購入を活用すると費用を抑えやすくなります。
Q. 大型犬のパピー期はどのフードを選べばいいですか?
大型犬のパピー期は急激な成長による関節への負担を防ぐため、カロリーを抑えめにしつつ栄養バランスの良いフードが向いています。全年齢対応のフードなら切り替えの手間も省けます。
Q. グレインフリーのフードは大型犬に向いていますか?
穀物にアレルギーがある子や、お腹が弱い子にはグレインフリーが合うことがあります。ただし、すべての犬にグレインフリーが必要というわけではありません。愛犬の体調を見ながら判断してください。
